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国指定の名勝地!百人一首にも登場する宇治を一望できる山【大吉山】

うじ子

宇治にいい眺めってないの?

それなら仏徳山(ぶっとくさん)だね。

うじ太
うじ子

仏徳山?そんな山あったっけ?

あまーい!!宇治の人気ハイキングスポット大吉山の正式名が仏徳山なのだ!

うじ太

・宇治の景色を一望したい。

・宇治で自然に癒されたい。

・宇治の歴史や文化も知りたい。

この記事では上記のような悩みを持つ方向けに、大吉山(仏徳山についてまとめています。

世界遺産を上から眺められる!ハイキングしつつ宇治を一望【大吉山】

宇治はお寺や神社と言った文化的や歴史に恵まれた土地です。

その一方で豊かな自然を感じることもできます。

その代表的な場所の1つが大吉山(仏徳山)です。

正式名称は仏徳山ですが、地元民から大吉山と呼ばれ親しまれています。

基本的に公的な案内には仏徳山と書かれています。

ですが、宇治市民に「仏徳山」と言うと「どこ?」と反応されることが多いです。
(「大吉山」のほうが親しまれている呼び方で、宇治市HPでも「大吉山」をメインで紹介されています。)

また、あまり知られていませんが大吉山一帯のことを大吉山風致公園と呼びます。

これまた宇治市HPのこちらのページで紹介されています。

うじ子

大吉山って呼び方が広く親しまれてるよ。

大吉山は標高131mの小高い山で、地元民の散歩や小学校の自然行事の行き先として定番の場所です。

20分もあれば展望台につくので、手軽なハイキングコースとしても知られています。

お手軽ハイキングができる宇治市民に親しまれる山が大吉山(仏徳山)。

平等院も宇治川も一望できる展望台

大吉山の登山口はさわらびの道興聖寺の裏にあります。

今回はさわらびの道から登ってみました。

山道はつづら折りの緩やかな坂になっています。

木で直射日光は少なく、急な斜面はないので登りやすいです。

天候や時間帯によっては木漏れ日がキレイです。

しばらく登っていると展望台にたどり着きます。

木々に覆われて狭かった視界が一気に広がります。

うじ子

山を制覇した気分!そして風が気持ちいい!

展望台には東屋がありますし、水道やトイレもあります。

休憩しながら宇治の景色を楽しめます。

展望台から見える景色は西~南なので、360°のパノラマってわけにはいきません。

ですがそれでも平等院を中心に宇治の建物を眺めることができます。

街の喧騒から少し離れて、自然の空気を吸いながら景色を眺める。

とっても心が癒されます。

みんなに親しまれてる理由がよくわかります。

またアニメ『響け!ユーフォニアム』にも大吉山の展望台が登場するそうで、ファンの方には聖地の1つとして知られています。

うじ子

じゃあ下りよっか。

あまーい!!山頂に行かずに下山するとは何事か!

うじ太
うじ子

ここが山頂じゃないの?

大吉山の山頂はもう少し進んだ先にあります。

ここまで来たらあと少しです。

さらに進むと現れる分かれ道。

登るか下るか。

山頂は約60段ある石段の先です。

最後のもうひとがんばり!

石段を登りきると、、、

はいっ、山頂です!

山頂の証でもある三角点だってあります。

そうなんです。大吉山の山頂はいわゆる「いい景色」とは無縁なんです。

展望台が表としたら山頂は裏。

雰囲気が全然違います。

何はともあれこれで大吉山の山頂制覇です!

あとは下山です。

興聖寺方面へと下山すると、途中で朝日山への分岐点が出てきます。

朝日山観音や莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)のお墓へ参拝される場合は朝日山方面へに進んできます。

大吉山の展望台からは平等院をはじめとした宇治の景色が一望できる!

国の名勝にも指定されてる大吉山

実は大吉山は国の名勝に指定されています。

文化庁が2018年6月16日に報道発表した資料で、大吉山を含む周辺の山「宇治山」を名勝と指定して保護することが書かれています。

2 宇治山うじやま
宇治川が峡谷から出て氾濫原低地を形成する地域は,往古より交通の要衝をなし,平安時代に貴顕の別業が数多営まれて以来,優れた名勝地として広く知られてきた。宇治山は,その谷口を巡って峰を連ねる仏徳山,朝日山などを含む丘陵地の総称である。

~(略)~

そのうち,今般は,宇治川右岸の仏徳山,朝日山,二子山に,興聖寺,宇治上神社,宇治神社,恵心院の境内地などを含む範囲を名勝に指定し保護するものである。

史跡等の指定等のP,14より

大吉山、朝日山、二子山(ふたごやま)は宇治山と呼ばれていて、平安時代から名勝地として知られていたことがわかります。

また、宇治山は小倉百人一首で喜撰法師が詠む和歌にも登場します。

宇治山の和歌

わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり

:私は都(京都)のたつみ(南東)にありある住まいで、このように静かに暮らしてます。人々は世の中がイヤになって暮らす宇治山(憂し山)とは言っていますが。

詠み人:喜撰法師(きせんほうし)

地元の人々から親しまれる大吉山は、平安時代には名勝地として当時の貴族からも親しまれていました。

そして小倉百人一首に登場し、日本中に知られる山だったのです

うじ子

大吉山がそこまですごい山だなんて知らなかった。

大吉山は「宇治山」の1つとして平安時代も現代も名勝地になっている!

大吉山への行き方

大吉山登山口(さわらびの道側)までは
京阪宇治駅から徒歩約10分、
JR宇治駅から徒歩約20分。

展望台へは登山口から10~20分ぐらいです。

また、さわらびの道には源氏物語ミュージアムや宇治上神社・宇治神社もあります。

そちらの観光をセットにするのもオススメです。

うじ子

興聖寺側にも登山口はありますよ。

大吉山へは宇治上神社への参拝とセットにするのがオススメ!

一言まとめ

うじ子

宇治を一望したいときは平安時代から名勝地とされる大吉山へ!

それでは良い宇治ライフを!

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